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第 20 回ジャイアントパンダ繁殖技術委員会年会、および2010 年度ジャイアントパンダ国際学術研究討論会が開かれました
中国・福州市で盛況の内に閉幕 (10.12.10)


   第 20 回ジャイアントパンダ繁殖技術委員会年会、および 2010 年度ジャイアントパンダ国際学術研究討論会が、 2010 年 11 月 11 日から 15 日にかけ、福建省の福州市にて開かれました。年会には、中国国内外の政府管理部門、協会組織、ジャイアントパンダの主要飼育機関、自然保護区、国際保護組織および大学・大学院など、 43 機関の 100 名近くの代表者が参加しました。

   11 日午前、年会の開幕が宣言され、中国動物園協会副会長兼秘書長・呼忠平氏、四川省林業庁副庁長・降初氏、福州ジャイアントパンダ研究センター主任・陳玉村氏がそれぞれ開会の式辞を述べられました。中国林業庁保護局副局長・賈建生氏が、中国林業庁を代表し祝辞を述べられ、その中で、世界におけるジャイアントパンダ保護の歴史、現状、そして未来計画についてもお話になりました。

   学術交流の場では、代表者が、 2010 年度の中国国内外の共同研究計画と科学研究項目に沿って、ジャイアントパンダの国際共同研究の発展、繁殖学、遺伝子学、行動学、獣医学、生態学、地震の影響と生態系の再建、教育活動など、多方面にわたる項目について交流を行いました。アメリカ合衆国、日本、オーストリア、オーストラリア、タイ、台湾、香港、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地、臥龍ジャイアントパンダ保護センター、陝西省楼観台絶滅危惧動物保護センター、北京動物園、上海動物園、重慶動物園、福州ジャイアントパンダ研究保護センター、北京師範大学、四川農業大学、西北農林科学技術大学などの機関から参加した 24 名の専門家が、それぞれ報告を行いました。

   討論会の主な内容は、近年における年会の重要議題ともなっている、飼育下の個体群の全体評価と、管理と繁殖ペアの提案についてでした。また、中国動物園協会副秘書長・謝鐘氏により、 2010 年の世界ジャイアントパンダの血統登録の照合とデータの更新が行われました。 IUCN (国際自然保護連合)・ SSC (種の保存委員会)・ CBSG (野生生物保全繁殖専門家グループ)の個体群遺伝子管理の専門家である Kathy Traylar Holzer 氏と Jonathan Ballou 氏は、繁殖適正性指標( MSI )と平均血縁関係( MK )の技術主要指標を利用した、科学的な繁殖ペアの選定について報告を行いました。会議に参加したジャイアントパンダの各飼育機関は、今後も個体群の質を継続的に向上できるよう協力し合い、中国林業庁と中国動物園協会の指導の下で、今後のジャイアントパンダの繁殖プロジェクトが個体群の質の向上に対し、さらに貢献できるよう推し進める方針で話し合いがされました。

   討論会を終えると、参加者たちは、福州ジャイアントパンダ研究センターで飼育されている有名なジャイアントパンダ “ 巴斯 ” (バースー)の 30 歳の誕生日を一緒にお祝いしました。そして、 “ 巴斯 ” が、これまで国際間における交流やアジア大会、春節パーティーにおいて、人々にたくさんの楽しみを与えてくれた功績や、ジャイアントパンダのトレーニング、疾病予防、老年ジャイアントパンダの飼育管理において多大な貢献をもたらしてくれた “ 巴斯 ” に深い感謝の念を払いました。数千人にもおよぶ人々が、 “ 巴斯 ” のバースデー・ケーキに舌鼓を打ち、「 “ 巴斯 ” と共に歩む」と名付けられた今回のイベントを楽しんでいました。

   そして、 2010 年度活動報告と国際共同報告、研究報告、議題討論などの各項目を終え、今年度討論会は無事に閉幕を迎えました。参加者たちは、討論会の意義は、ジャイアントパンダの保護に関する最新の技術成果の発表だけにとどまらず、ジャイアントパンダの保護事業の全体的な発展にも役立ていくべきであると認識しています。今回の討論会を通じ、ジャイアントパンダのこれからの発展の方向性とその重点、また、現在直面している問題など幅広い項目について参加者全員が認識し合い、今後も、管理面と技術面の向上、協力機関同士の調和などが、ジャイアントパンダという代表種の保護事業の長期発展において重要な役目を発揮し続けなければなりません。今回の討論会の共同主催機関である成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地と福州ジャイアントパンダ研究センターには、国内外の参加者から称賛の声が寄せられていました。

   ジャイアントパンダ繁殖技術委員会年会が、今後もジャイアントパンダの国際学術交流の場としての国際的ブランドと基礎を築き、その重要な役割をこれからも発揮し続けることが望まれます。