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保護教育

 
(1) 生物多様性の重要性
 生物の多様性というのは、地球上あらゆる生命の多様性を総括した言葉で、中に「遺伝多様性」と「種多様性」並びに「生態系統の多様性」が含まれています。「遺伝子多様性」は同じ種の範囲での遺伝変異によるもので、「種多様性」は同じ地域での異なる生物種の多様性と豊富程度を指し、「生態系統の多様性」とは地域の生物種の多様化と地球範囲の数多く自然群落と生態系を指します。
 生物多様性は我々人間の食物源です。我々食べている殆どの食物は動物や植物からくるのです。しかし、世界の食物の90%は150種の植物から取られており、人間はただその中の15種を食用の為栽培利用しています。野生植物は遺伝変異性と生まれつきの免疫力を持っており、人工栽培の農作物を野生植物とを雑交することによって、農作物の病気への抵抗能力が高められます。ですから、野生植物の絶滅は、(農作物の)重要な遺伝子多様性を失うことを意味します、結果として人間の食物となる農作物の生産量が激減させられてしまいます。
 生物多様性は我々人間にとって極めて重要です。病気になる時に我々は大自然に頼って病気を治しています。長い歴史の中、人間は大自然から疾病を退治する方法を求め続けています。植物は近代医療にも有効な成分を提供しています、例えばアスピリン。ホメオパチーという治療法にも大量な植物成分を用いています。薬に使われている植物の価値は金銭では計り知れないものであります。世界中、植物をもとに製造されている薬品の総価値は約6000億人民元になります。このように生物の多様性を破壊し、このように動植物の生息地を失い続けてしまえば、いずれ人間に有益な薬物の源が間違いなく永遠に消えてしまいます。
 人間は絶えず呼吸しなければ生きていけないものです。自動車や工場から排出されたガスや、発電所の大気汚染などで、都市でに生活する我々の呼吸している空気は実に汚いです。我々は都市を緑化し、庭園都市を作ろうと呼びかけるのは、生物多様性は人間のいる環境や綺麗な空気に対し極めて重要であることを示しています。
 生物の多様性は水資源にも深い関わりがあります。きれいな水は我々人類生命の源です。健全な生物多様性こそ、人類に健康な水資源を提供する保障であります。
 生物多様性は人間の家づくりの原料を提供しています。樹木や木材などで家を立てて、家具を作り、また、植物は製紙原料としても幅広く使われています。植物は既に我々日常生活に不可欠で重要存在となっています。
 生物多様性が人間生活の質を向上させています。人類は大自然を大切にし、大自然の美に惹かれます。不思議な山と川に多様な生き物は人類に美的な感受を捧げます。大自然は数え切れない楽しみをもたらし、人類の体験を豊かにさせます。雄大で美しい名山、名水に色彩に富んだ花、鳥、魚等の動物こそ、人類の目と心を楽しませ、名残り惜しくて離れられない絶景を紡いてくれたのです。人類は大自然の恵みで生活の質を高めます。我々にとっても、将来の世代にとっても、生物多様性を失ってしまえば絶景や奇跡を失ってしまうのと等しい。
 また、生物多様性は世界経済にもとても重要な役割を担っています。健全な環境が健全な経済と安定な社会の礎であります。多様化な大自然からの恵みがなければ、人間の生存さえ難しくなり、いうこともなく繁栄隆盛も不可能になります。
 生物多様性の本当の意義は、その人間に与えている価値より遥かに超えています。動物や植物は我々人間と一緒に地球で生存しており、彼ら自身にとっても生物多様性を守るに値しています。多くの国や文化は地球を頼りにしており、宗教や信念の基礎としています。
 
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(2) 生物多様性の喪失
 人口の急速増加と自然資源の無節度な利用で、生物多様性が急速に失われていきます。その主な原因以下の通りです。
 生息地の縮小または喪失:生物多様性の最大な脅威は、人間の都市開発と農業生産活動で動物と植物の生息地を奪い、都市開発は空気と水の汚染を深刻化させ、両方とも環境を悪化させ、生物多様性の喪失に拍車をかけています。また、新しい都市開発で植生が破壊され、表土が流失、水が蓄えなくなり、渓流での沈積が加速され、渓流の栄養物質や肥料となれる有機物質の循環やリサイクル能力を低下させていきます。
 外来種生物の侵入:外来種生物は自然の本来の生態系統を変えます。外来種生物は資源を獲得し、生息地を奪うことは数百種の現地種を絶滅させる可能性があります。外来種生物は人間によってわざと導入したのもあるし、盛んな国際貿易による偶然入ってきたのもあります。
 地球温暖化:交通機関と産業で排出された二酸化炭素は温室ガスになって大気の中で蓄えていき、気温の上昇と紫外線放射の増加で生息地に変化をもたらし、植物や動物に影響を加えます。温暖化効果は渡り動物の移動習性を変えさせ、受粉の頼りとされている鳥の飛来時期は植物の開花時期とのズレが発生してしまうのです。
 人口問題と資源の無節度な消費:地球上の人口は六十億も超えているにも関わらず依然高速増加し続けています。飲料水と燃料の需要が増え続け、地球と現地の生態系統に重い負担をかけていると同時に、商品とサービスへのニーズも高められています。しかも、先進国の平均資源消耗量は発展途中国のそれを遥かに超えています。
 野生動植物の開発と利用:野生動物貿易、密猟及び食料や薬品に使う目的とする狩猟はまったく間に合わなくなることで、生物多様性に巨大な損失をもたらしてしまいました。水産品の乱獲で一部の水生種を絶滅にさせていると同時に、水生生物の多様性も低下させられています。
 
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(3) 中国の生物多様性
 中国の生物多様性は特に豊富です。中国では高等植物は3万種以上あり、世界中合計15科850種の裸子植物の内、中国には10科250種あります。世界中裸子植物の一番多い国であります。中国境内で生息する脊椎動物は合計6347種もあり、世界種数の14%を占めています。稲と大豆の原産地である中国には、稲と大豆の種数はそれぞれ5万と2万に達しています。また、中国にしかない特有属や種も多く、特に高等植物がもっとも多く、17300種もあり、中国高等植物合計種数の57%を占めています。6347種の脊椎動物に中国にしかない動物は667種で、10.5%を占めています。中国の地域は広大かつ地理環境も複雑で、南北の気候変化が著しい。従って、中国の多彩な生態系統にはほぼ世界のあらゆるの生態環境が含まれています。
 中国は人口の多い国です、人口の急速な増加で生態系を広く破壊させるか砕片化にさせていると同時に、資源にも巨大な圧力を与えています。産業の発展と急速な経済成長は空気と水資源の深刻な汚染を引き起こし、動物や植物の生存環境をさらに悪化させました。それに、やたらな野生動物狩り、むやみな荒地開墾、無節度な放牧で草原や牧場の植生が退化させやがて砂漠化に、森林伐採などで表土流失させ、水の蓄える能力を無くす等によって種の多様性と生態系の多様性の喪失をもたらしました。中国農業部の統計によりますと、いま、中国に存在する外来種植物は380種、外来種動物40種あり、直接や間接な経済損失は既に1,198.76億人民元に達しました。
 中国は生物多様性を保護するために、一連の法律・法規を定めたり、「生物多様性国際保護公約」に署名したりして努力を続けています。国土面積の9.85%に相当する、1227個の自然保護区を作りあげ、総面積が9821ヘクタールで、数多くの省、市で天然林の伐採を全面禁止し、「退耕還林:開墾した土地を天然の状態に戻す」という環境保護措置を実施しています。
 
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(4) 生物多様性を守るには私たちのできること
 生物多様性保護の重要性を認識した各国の政府は相次ぎ法律と法規を発効し現状を改善しようとしていますが、それに対し、一般市民としての私たちも日常生活の中で以下の通りの様々な選択で自分なりの生物多様性保護に貢献することができるのです。

 —乱伐と密猟に反対すること。

 —野生動植物を食べないこと。

 —現地種の現地産の季節野菜や果物を食べること。

 —有機やエコ製品をサポートすること。

 —毛皮貿易や絶滅動物或いはその体の一部分(象牙や、ウミガメの殻や、麝香など)で作られた製品を排斥すること。これらの製品の流通を見かけたら、関係部門や警察やメデイアなどに通報すること。

 —野生動物を原料とした薬品の使用を拒絶すること。

 —野生動物ではなく、飼育動物をペットにすること。

 —野生動物の生息地を保護すること。

 —より多くの生物多様性の関連知識を学び、周りの人々と共有すること。

 —親友を誘い、自動車の代わりになるべく公共交通を利用したり、自転車に乗ったり、歩いたりすること。

 —充電式の電池を使い、アルカリ電池のリサイクルに力を注げること。

 —商品の利用価値を最大化にし、新品の購入を控えること。

 —ビニール袋や割り箸など使い捨て商品を使わないこと。

 —ペンキやガソリンなどの有毒液体をうまく処分すること。

 —殺虫剤や除草剤などの使用を避けること。

 —現地種の植物を植え、現地種の動物を養殖し、外来種を拒絶すること。

 —礼儀正しい観光者になること:観光地で写真以外何も持ち帰らない、何も残さないこと。野生動植物の正常な生活を邪魔しないこと。

 —地球の一員として環境問題を考え、現地人として環境保護をしましょう。

 

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