アメリカのブリス学校とパンダ谷の縁
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  • 時間:2018-12-05

 四川省都江堰にあるパンダ谷はいつも薄い霧に覆われ、遠目に見ると、その様子はまるで気品あふれる水墨画のようです。先日、新しい友人たちがこの静かな山あいにやって来ました。アメリカ合衆国のブリス学校の学生や教師たちです。今回、彼らがパンダ谷を訪れたのは、ただ可愛いジャイアントパンダに会いに来たわけではありません。教育普及の新境地を開き、ジャイアントパンダに対する知識と想いを深めるためです。

 今回のジャイアントパンダの教育普及イベントは、専門家のジェイク・オーウェン博士とパット・マクラフリン博士の指導の下で行われました。オーウェン博士は、パンダ谷が神秘的な原生の状態が保たれている場所であることを鑑み、まず、学生たちに注意点を述べました。そして、いよいよ「美しいジャイアントパンダの神秘を探るツアー」がスタートしました。

 辺り一帯が清らかで静けさに包まれている観覧通路に沿って歩くと、ブリス学校の面々はジャイアントパンダの獣舎にたどり着きました。仰向けになってぐっすりと眠るジャイアントパンダ、優雅な側臥の姿勢で身体を掻くジャイアントパンダ、もたれ掛かりながら食事に勤しむジャイアントパンダ。そんな彼らを目の当たりにし、学生たちは興奮を抑えるようにヒソヒソと感想を言い合います。「なるべく声を抑えて話すように」という博士の言いつけを守ってのことです。オーウェン博士とマクラフリン博士は、学生たちを引率しながらジャイアントパンダの習性を面白いエピソードを交えながら解説しました。ジャイアントパンダの獣舎での見学を終えると、次はジャイアントパンダの教育村へとやって来ました。ここでは、オーウェン博士から動物学についての専門的な知識やジャイアントパンダの行動とその観察方法について教わっていました。

 “知識の洪水”を浴びた学生らは、しばらく討論や休息を取った後、午後には第2訓練場へと向かって出発しました。

 第2訓練場へは、それまでの平坦で歩きやすいものとは異なり、傾斜面が続く険しい道のりが続きます。周辺の景色も次第に原生的なものへと変わっていきました。幾重にも重なりあった濃い緑色の山々、流れる渓流が石を押し流す音、林の中に響く鳥たちのさえずり…もし足元がアスファルトの路面でなければ、俗世界とは隔離された場所と錯覚してしまいそうです。実際の野生復帰の訓練場からは程遠いものの、ツツジや綿などの花々に導かれ、学生たちはようやく目的地に到達しました。この山の斜面で、彼らは竹を植える予定なのです。

 ブリス学校の学生らが、この場所を訪れ竹を植えるのは今回が初めてのことではありません。しかし学生たちは、例年同様、情熱と真心を胸に秘め、ジャイアンアントパンダの生息環境が彼らの努力によってさらに理想的なものになるようにと願いながらこのイベントに参加しています。その後、下山すると、メタセコイアの林の中で2人の博士たちと一緒にゲームを楽しみました。博士から次々と出されるジャイアントパンダのクイズに、学生らは積極的に挙手し答えていました。そして、自らが学んだジャイアントパンダの知識や感想を皆と分かち合っていました。イベントの最後には、学生1人1人に体験証明書が贈られました。これは、ただの証明書ではありません。彼らが積極的にジャイアントパンダの保護事業に携わったことへの感謝の印でもあるのです。

 

 

























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