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鳥類界の“ジャイアントパンダ”が孵化 科学研究が希望の種を撒く

時間:2018-04-12 09:57:31 シェア:

 

 

 カラニジキジは、中国固有の大型鳥類です。中国国家一級保護動物に指定されており、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは危急種に分類されています。カラニジキジは、フランスの博物学者のアルマン・ダヴィッド氏により、ジャイアントパンダと同時期に四川省の宝興県鄧池溝で発見され、命名されました。カラニジキジは、四川省西北部の海抜3000m以上の高山地帯の青海、甘粛、チベットに隣接した、ごく限られた地域に生息しています。資料によると、現在、野生のカラニジキジは3000羽を下回り、天敵や人類の活動の影響により生息数は減少の一途をたどっています。
野生個体群数の急速な減少を受け、1980年代には中国の保護機関で人工繁殖による応急保護対策が進められました。しかし大きな効果は得られず、現在、カラニジキジの飼育個体は、宝興県蜂桶寨国家自然保護区の11羽のみです。2017年、四川省林業局は、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)の専門家を招き、そのジャイアントパンダの保護の実績と経験をカラニジキジに応用しようと考えました。2018年3月には、蜂桶寨中国国家自然保護区、成都パンダ基地、西華師範大学生態研究院とが協力し、実験室を発足しました。成都パンダ基地は、直ちに専門家チームを編成し、カラニジキジの基本データの収集を行い、同時に、国際保護機関と積極的に連絡を取り合いました。また、ヨーロッパ・キジ類協会主席のジョン・コーダー氏ら専門家が蜂桶寨国家自然保護区を訪問しました。成都パンダ基地では多くの専門家を基地に招き、カラニジキジの孵化、栄養学、飼育管理、疾病管理、トレーニングなどの分野において交流を深めてきました。
そして、今年4月4日、ついにケージで飼育していたカラニジキジが卵を1つ産み、4月12日に受精卵であることが確認されました。蜂桶寨国家自然保護区と成都パンダ基地の研究スタッフたちの努力が実り、5月5日に受精卵は無事に孵化しました。これは、今年世界初のカラニジキジの孵化の成功です。今後も引き続き、カラニジキジの雛が誕生することほど喜ばしいことはありません。より多くのカラニジキジの誕生に期待が高まります。

 

 










 

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