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ドイツ初のジャイアントパンダの双子、「夢想」「夢円」と命名 活発で可愛い2頭の生後100日をお祝い

時間:2019-12-24 10:07:19 シェア:

 

 ドイツ現地時間2019年12月9日、ベルリン動物園で、ジャイアントパンダの双子の命名式と生後100日のお祝いセレモニーが行われました。双子の兄弟は、「あらゆる願いや夢が実現するように」との願いが込められ、「夢想」(モンシャン)と「夢円」(モンユエン)と名付けられました。現在、「夢想」と「夢円」の体重はそれぞれ6.3㎏と6.1㎏に達しており、健康状態も良好で、まもなく歩けるようになります。2頭の一般公開は、2020年初めを予定しています。

 命名式には、中国駐ドイツ大使の呉懇氏、ベルリンのミラー市長、ベルリン動物園のケニー・リム園長、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下成都パンダ基地)の蘭景超副主任や各国のメディアの記者ら計100名余りが出席しました。出席した来賓らは、2頭の赤ちゃんに名前が授けられる貴重な瞬間に立ち会えたことを光栄に思うと口々に話していました。このセレモニーの開催により、中国とドイツ両国民の友好関係がさらに深まったことでしょう。

 中国とドイツ国交樹立45周年にあたる2017年の6月24日、中国政府の手配により、成都パンダ基地の「夢夢」(モンモン)と「嬌慶」(ジャオチン)がドイツのベルリン動物園へ旅立ち、中国とドイツの共同繁殖研究プロジェクトが幕を開けました。中国の習近平国家主席は、「こうして再び、中国とドイツがジャイアントパンダの保護に向けて手を取り合うことは、非常に重要な意義があります。国の交わりは、民の親しさにあります。“夢夢”と“嬌慶”が両国の友好の新たな使者として両国間の距離を縮め、両国民の友好関係を後押ししてくれることでしょう」と強い期待を寄せていました。

 そして2019年3月下旬、メスの「夢夢」は発情期を迎え、成都パンダ基地は2名の研究員を直ちにドイツに派遣しました。4月5日から6日にかけて、成都パンダ基地とドイツの専門家とで「夢夢」と「嬌慶」の間に7回の自然交配を試みましたが、「嬌慶」の発情行動が顕著に現れなかったことから、成功することはありませんでした。その後、「夢夢」に人工授精が施され、ジャイアントパンダのわずかな発情のチャンスを十分に掴み、「夢夢」に妊娠が認められました。

 2019年9月1日、「夢夢」は無事に双子の赤ちゃんを出産しました。中国とドイツのジャイアントパンダの共同繁殖研究プロジェクトの開始以来、ドイツにおける初のジャイアントパンダの赤ちゃんの誕生でした。

 中国とドイツの飼育員らの協力により、双子の「夢想」と「夢円」のミルクの摂取量、運動量、排便量などは全て正常値を示しており、健康に育っています。成都パンダ基地の飼育員によると、2頭とも活発ないたずらっ子ですが、兄の「夢想」は父親の「嬌慶」に似て男らしい性格で、弟の「夢円」は、母親の「夢夢」のように、やや物静かな性格ということです。「今から約1か月前、2頭の身体が今よりまだ一回り小さかったころ、母親の“夢夢”は、前肢で1頭を抱えて授乳し、もう片方の前肢を飼育員に差し出し、握手を求めてくることがありました。そうすることで、“夢夢”は安心して子育てができているようでした」と、飼育員らは目を細めながら「夢夢」の子育て中の様子を振り返っていました。

 ジャイアントパンダの繁殖・育成に関しては、その特殊な習性により、その種の保護における重点事項であり、難点とも言えます。成都パンダ基地は17の国と地域との間でジャイアントパンダの共同繁殖計画を展開してきました。現在、日本、アメリカ合衆国、スペイン、フランス、カナダ、ドイツ、デンマークの7か国の動物園と共に繁殖研究プロジェクトに取り組んでいます。成都パンダ基地が技術提供を行っている海外の機関においては、基地所有の3分の1の個体をもとに34頭の育成に成功しており、海外におけるジャイアントパンダの最高育成率を誇っています。特に注目すべき点は、現在、海外で暮らす繁殖適齢期を迎えたジャイアントパンダたちが、それぞれ出産に成功していることです。

 

 



















































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