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成都パンダ基地のパンダ国際芸術センターで、新型コロナウイルス撃退をテーマにした作品展を開催

時間:2020-05-26 16:37:13 シェア:

 

 5月18日、「私たちの約束」と題した、新型コロナウイルス撃退をテーマにしたジャイアントパンダのアート作品募集イベントと優秀作品展覧会が、四川省共産党委員会宣伝部と四川省衛生健康委員会の指導の下、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)、核工業部416病院、成都医学院第一付属医院、中国工商銀行成都支店、成都市公共交通グループ有限会社、CCTVネット版のパンダ・チャンネルiPanda、PANDAPIA、四川省ジャイアントパンダ・イノベーション・クリエイティブ産業連盟などの機関、組織、企業とが提携し、オンラインとオフライン上で同時開催されました。

 13の国と地域から作品が集まる コロナ禍における様々な人間模様を描き出す

 パンダ国際芸術センターの学芸員は「イベントは大きな盛り上がりを見せました。作品募集発表の2日後には、すでに10万件以上もの作品が集まりました。1か月に及ぶ募集期間に、中国、カナダ、イギリス、トルコ、韓国、マレーシア、ルーマニア、インドネシア、ベトナムなどの13の国と地域から、刺繍、油絵、映像、漫画、インスタレーションなど、220件以上のアート作品が送られてきました。今年の“国際博物館の日”のテーマは、“多様性とインクルージョン”です。今回の展覧会を通じて、新型コロナウイルス流行下にいるすべての人々に、長い人類社会の発展の過程において、決して孤島は存在しないと伝えていきたいと考えています」と話しています。

 ベトナムの張明賢氏は、中国国外の初めての作品応募者です。彼女の作品『清潔を心掛けよう』が送られてきた小包には、1通の手紙が同封されていました。手紙には、「新型コロナウイルスの流行が始まり、私の心は不安に苛まれました。そして、すぐさま中国の友人にジャイアントパンダの状況を教えてもらいました。ジャイアントパンダという存在のお陰で、安らぎを感じることができるのです」と、丁寧な中国語で書かれていました。

 インドネシアのAmanda氏の作品は『ハッピー』です。ジャイアントパンダの家族が座ってタケを食べている様子が描かれています。彼は「新型コロナウイルスが流行している今、私の両親のお店に来客はありません。保存食を食べる日々が続いていますが、私たち家族は一緒に過ごすことができて、とてもハッピーです」と紹介してくれました。

 応募作品の中には、内容が重々しく、哲学的な物もありました。イギリスのJennifer Willcock氏の『Solitude』と名付けられた作品では、口をゆがめ、うずくまるジャイアントパンダの姿が描かれています。「社会的隔離は、とにかく私に強い孤独を感じさせました。しかし、その一方で、芸術的なインスピレーションが湧き上がりました」と話しています。

 四川省の対湖北省医療支援チームを特別招待作品のテーマは“リラックス”

 2020年4月7日、湖北省の新型コロナウイルス流行状況の鎮静化に伴い、最後の四川省医療支援チームが湖北省から凱旋を果たし、重い防護服を脱ぎました。そして、彼らは14日間の隔離生活に入りました。隔離期間のストレスや退屈を和ませようと、成都パンダ基地は、医療支援チームのメンバーとその親類や友人らを特別に今回のイベントに招待し、計7作品の応募がありました。

 核工業部416病院の心臓内科の看護師で、対湖北省医療支援チームのメンバーでもあった馬歓氏は、木の台で眠るジャイアントパンダを描きました。作品のコンセプトを聞かれると「実のところ、あまり深く考えずに、ただ“リラックス”したいという気持ちで描きました。ついこの間まで、緊張した毎日を過ごしていましたから。いつも、ぐっすりと眠っているジャイアントパンダを、とても羨ましく思います」と、笑いながら答えました。

 オンライン、オフライン上での同時公開 展示作品は成都市の各所で観覧可能

 今回の展覧会は、オンラインとオフライン上で同時公開されました。

 オフラインのメイン展覧会場は、成都パンダ基地の中にあるパンダ国際芸術センターです。会場全体にはサークルプロジェクション技術が採用されており、心地よい音楽をバックに、観覧者は投入感に浸りながら作品を鑑賞することができます。芸術センターの他にも、SNSで話題の古き懐かしい「鐺鐺車」(路面電車)の車内や成都市の中国工商銀行の全支店のスクリーンでも作品が紹介されました。

 オンライン上では、主にWeChatミニプログラム内の“成都パンダ基地・パンダ国際芸術センター”で作品を観覧することができました。その他にも、成都パンダ基地、CCTVネット版のパンダ・チャンネルiPanda、PANDAPIAなどのWeChat公式サイトでも展示されました。

 

 


核工業部416病院看護師・馬歓氏の作品


『Bright future with panda』 ― Seungkyung Kwon(韓国)


『hope』― Lucy Liew(マレーシア)


『Panda Through the Looking Glass』 ― İrem Akkuşz(トルコ)


『Solitude』 ― Jennifer Willcock(イギリス)


『We can do it together』 ― Alexandra Serbanescu(ルーマニア)


『世界が一時停止ボタンを押した日』― 楊珂(中国)


アーティスト・劉暁萍氏の作品


『清潔を心掛けよう』― 張明賢(ベトナム)


アーティスト・謝網驊氏の作品


『Panda Yin and Yang』 ― Vicky Kuan(カナダ)
 

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