ジャイアントパンダの双子の赤ちゃん「熱乾麺」と「蛋烘糕」との対面イベントを開催
6月5日、四川省衛生健康委員会と四川省人民政府新聞事務局の指導のもと、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)は、成都医学院第一附属医院と成都医学院第二附属医院・核工業部416病院と提携し、四川省の対湖北省医療支援チームの、ジャイアントパンダ「熱乾麺」(ルーガンミエン)と「蛋烘糕」(ダンホンガオ)の里親認定式を兼ねたイベントを開催しました。イベントには、両院の対湖北省医療支援チームのスタッフをはじめ、成都医学院党委員会書記の余小平氏、中核医療産業管理有限会社総経理兼中核医療産業管理センターの主任を務める姜忠氏、成都医学院および両院の代表者ら、成都パンダ基地副主任の王成東氏と蘭景超氏が出席しました。
成都パンダ基地の責任者は「今回開催した医療支援スタッフと双子のジャイアントパンダ“熱乾麺”と“蛋烘糕”との対面イベントは、“四川省医療チームの、湖北省と外国に対する支援に感謝を示そう”と題したシリーズイベントの一環です。今年4月17日、成都医学院第一附属医院、成都医学院第二附属医院・核工業部416病院の対湖北省医療支援チームは、正式に双子の里親に認定されました。しかし、隔離生活や仕事の都合により、彼らはライブ中継を通じて画面越しでしか双子の姿を目にしていませんでした。そして、今日、両者が初めて直に対面を果たすことができたことは、とても意義のあることなのです。これまで、成都パンダ基地の疾病予防管理部と核工業部416病院は幾度も協力し、ジャイアントパンダの命を救ってきました。今回、両者の結びつきはさらに強固なものになったと言えるでしょう。また、現在開催中の〈“白衣の英雄”に感謝を示そう 春のジャイアントパンダの生態親子体験〉と題した親子ツアーイベントや“私たちの約束”と題した、新型コロナウイルス撃退をテーマにしたジャイアントパンダのアート作品展覧会などの活動は、日々、緊張感が張り詰めた中で忙しく働く医療支援チームのスタッフの皆さんに喜びや癒しを感じてもらおうと、計画されたものです」と紹介しました。
医療支援スタッフらは、基地内にある太陽の産室でようやく「熱乾麺」と「蛋烘糕」との対面を果たしました。可愛い双子の赤ちゃんを目にした医療支援スタッフらは興奮した様子で、しきりにその姿をカメラに収めていました。成都医学院第二附属医院・核工業部416病院の心臓内科の看護師で、第7陣の対湖北省医療支援チームのメンバーでもあった馬歓氏は「本物のパンダの赤ちゃんを見ることができて、とても幸せです!これからも、元気に可愛く育って欲しいと思います」と嬉しそうに話しました。
両者の対面イベントの後、医療支援スタッフらは成都パンダ基地の中にある国際芸術センターでアート作品展覧会「私たちの約束」を鑑賞しました。この展覧会は、コロナ禍における一人ひとりのリアルな体験や感情を留めておこうと成都パンダ基地が主催したもので、13の国と地域から集まったアートが展示されています。その中には、四川省の医療支援チームのスタッフの作品が2点含まれています。
その後、両院の医療支援チームのスタッフらは、成都パンダ基地の専門家、獣医、科学普及部の第一線で活躍しているスタッフらと基地内のバラ苑で交流会を行いました。成都医学院党委員会の郝明副書記は、両院を代表し、ジャイアントパンダの赤ちゃんがすくすく成長するようにとの願いを込めて、防護服やゴーグルなどの防疫物資を成都パンダ基地に寄贈しました。成都パンダ基地の王成東副主任は両院に深い感謝の意を表し、蘭景超副主任から両院の代表者に寄贈証書が贈られました。
成都医学院党委員会の余小平書記は、今回の催しは成都パンダ基地が自身の方法で医療支援スタッフに感謝の意を表すために計画されたものだと説明し、「当初から目標としていた、医療支援スタッフと“熱乾麺”と“蛋烘糕”との対面を果たすことができて、非常に感動しています」と話しました。
成都パンダ基地の蘭景超副主任は「新型コロナウイルスが大流行する中、医療支援スタッフの皆さんはストレスにさらされた厳しい環境下で任務を遂行しました。皆さんが無事に四川省へと帰還し、こうしてコロナ禍の中で誕生したジャイアントパンダの赤ちゃんを鑑賞できている事をとても嬉しく思います。これからも、スタッフの皆さんが健康で平穏な生活を送れるよう心から願っています」と、話しました。
成都医学院第一附属医院院内感染部の部長で第1陣の対湖北省医療支援チームの院内感染予防チームのチーム長を務めた張坤氏は「初めて対面した“熱乾麺”と“蛋烘糕”は、とても可愛かったです。2頭は、前回のビデオチャットの際に見たときよりも少し大きくなっていました。よく動く可愛らしい姿に、首ったけです。また、科学普及スタッフの解説を聞いて、野生動物保護の重要性をより深く知ることができました。今回のイベントは、楽しい経験だけではなく、環境保護などについて学ぶ良い機会になりました」と話しました。
ここで、嬉しいニュースがもう1つあります。医療支援チームのスタッフらが成都パンダ基地を訪れたこの日、基地では2頭のジャイアントパンダの赤ちゃんが誕生しました。成都パンダ基地のスタッフは「この2頭の赤ちゃんの誕生は、我々に予期せぬ喜びをもたらし、この特別なイベントをより一層有意義なものにしてくれました」と話しました。
医療支援スタッフとジャイアントパンダ「熱乾麺」、「蛋烘糕」との対面
ジャイアントパンダの「熱乾麺」、「蛋烘糕」、「春生」(チュンシェン)
展覧会を鑑賞する医療支援スタッフ
防疫物資を寄贈する医療支援チーム
成都パンダ基地から医療支援チームに贈られた寄贈証書
医療支援スタッフの記念撮影
医療支援スタッフの記念撮影
医療支援スタッフの記念撮影