研究学習イベント「重点実験室を見学しよう」を開催 - 専門家指導による飼育下のジャイアントパンダの行動研究イベントを振り返る
時間:2020-09-16 17:24:59 シェア:成都大熊猫繁育研究基地
2020年8月23日、中国全国科学技術イベント週間を迎えるに当たり、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)では、四川省絶滅危惧野生動物保護生物学重点実験室を開放し、成都市在住の10名余りの小中学生を対象に、飼育下のジャイアントパンダの行動研究をテーマにした研究学習イベントを開催しました。
重点実験室を見学し、ジャイアントパンダの科学研究の成果を学ぶ
まず、子供たちは、専門家に引率されながら重点実験室を見学し、成都パンダ基地における科学研究の様々な成果を学んでいました。その他にも、ジャイアントパンダの飼育と繁殖、遺伝資源と個体群保護、重大疾病の予防とコントロール、ジャイアントパンダ国家公園での保護と管理などの研究についても触れていました。
ジャイアントパンダの専門家との対面:ジャイアントパンダ行動研究の講座を開催
次に、成都パンダ基地の科学研究専門家のJames Edward Ayala氏が子供たちにジャイアントパンダの行動研究に関する講義を行いました。興味深い講義の内容に、子供たちは充実した時間を過ごしていました。
ジャイアントパンダの行動体験ゲーム
その後、子供たちは、ジャイアントパンダの行動体験ゲームに興じました。スタッフが見本を示した後、子供たちはジャイアントパンダや行動研究員にそれぞれ扮し、ゲームを通じて、科学研究員の仕事について深く学んでいました。
ジャイアントパンダのコテージを訪問し、ジャイアントパンダのトレーニングを学ぶ
ゲームが終わると、子供たちはジャイアントパンダ2号コテージに向かい、5歳の双子のジャイアントパンダ、慶大(チンダー)と慶小(チンシャオ)をガラス越しに見学しました。そして、James Edward Ayala氏がジャイアントパンダの歯の検査の仕方や、獣医師と協力しながら行う採血や腹部の検査方法を子供たちに実演して見せました。
修了書の発行とイベントの終了
最後に、専門家から研究学習修了書とプレゼントが贈られました。
今回のイベントは終了しましたが、成都パンダ基地では今後も様々なイベントの開催を予定しています。イベントを通じて、ジャイアントパンダの科学研究、行動、保護に対する人々の理解をより一層深めていきたいと考えています。ジャイアントパンダは、絶滅危惧動物の象徴とも言える存在であり、私たちはこの種を守っていかなければなりません。今後も、ジャイアントパンダなどの野生動物の保護に取り組むよう多くの人々に呼びかけ、私たち人類と動物とが共存できる社会の構築を目指します。
スタッフの引率のもと、重点実験室を見学する子供たち
専門家による解説
真剣に解説に耳を傾ける子供たち
ゲームを楽しむ子供たち
専門家によるジャイアントパンダのトレーニングを見学する子供たち
専門家によるジャイアントパンダのトレーニングを見学する子供たち
専門家によるジャイアントパンダのトレーニング
研究学習修了書とプレゼントの贈与
イベント参加者の記念撮影