2021年成都市科学技術イベント週間緑道科学知識普及フェスティバルが開幕 ― 自然教育イベント「あなたの家はどこですか」を振り返る
先日、自然教育シリーズイベント「あなたの家はどこですか」が成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)で開催されました。
小雨がぱらつく天気にもかかわらず、イベント会場は子供たちの熱意で満ちていました。科学普及スタッフに引率され、子供たちは小動物やジャイアントパンダの棲みかを見学しました。観察や思考、ディスカッションなどを通じて、ジャイアントパンダの暮らしに必要な獣舎の環境や設計の理念について学び、大自然の探索を十分に楽しんでいました。
「“家”とは何ですか?あなたが考える“家”とは、どんなものですか?」科学普及スタッフに質問を投げかけられると、子供たちから「家は、眠る場所」や「家は、悪い人たちに捕まらない場所」など、想像力に富んだ多くの答えが返ってきました。その後、科学普及スタッフに案内され、子供たちは基地内の小動物の棲みかを見学しました。このイベントを通じて、子供たちの“家”に対する理解がより深まったことでしょう。
天候の影響により、いつもは活発な小動物たちも巣穴の中に隠れなかなか発見することができませんでしたが、棲みかには雨風を凌ぐ役割もあることを学んでいました。子供たちの努力の甲斐もあり、バラの茂みの中で暮らすナナホシテントウ、湖のバンやカイツブリ、水底のタニシなどの小動物を発見し、その形状の特徴や発見場所を詳細にメモに取り、彼らの棲みかについて新たな発見を得ていました。お互いの感想を述べ合った後、子供たちと科学普及スタッフは次の目的地であるジャイアントパンダの運動場を訪れました。
私たち人間とは異なり、成獣のジャイアントパンダは単独生活を送ります。では、ジャイアントパンダの棲みかはどんな様子なのでしょうか?ジャイアントパンダの暮らしに必要な物は何でしょう? 様々な疑問を胸に、子供たちは注意深く観察しながら、自分の発見を事細かに記録していました。そして、ジャイアントパンダを飼育する場所は、彼らの「食べる、飲む、眠る」の要求を十分に満たすだけではなく、遊びや学習の場も同時に提供することが重要であるとまとめていました。実際に、成都パンダ基地のスタッフは、これらの要求に合わせてジャイアントパンダの獣舎設計を行っています。
続いて行われたゲームの中で、子供たちは野生のジャイアントパンダに扮し、野生動物たちが直面している様々な危機を体験しました。野生のジャイアントパンダの生息地が徐々に縮小するのを目の当たりにし、野生のジャイアントパンダが置かれている危機的現状を知った子供たちは、野生動物に対する思いやりの心が芽生えたと同時に、日常生活の何気ない行動が野生動物に影響をもたらしていることを理解したようです。
最後に、科学普及スタッフは子供たちに、プラスチック製品の使用を控え、野生動物を見かけたときは近づかないなど、身近なことから積極的に環境や動物の保護に取り組むよう話しました。また、イベントの体験や感想を家族や友人たちと共有し、一緒に動物や私たちの故郷の保護に取り組んでほしいと呼びかけていました。