国慶節に向け、成都パンダ基地で2022年生まれの赤ちゃんパンダのお披露目会を開催
先日、国慶節を迎えるにあたり、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)の太陽の産室では、2022年に生まれた赤ちゃんパンダのお披露目会が開催されました。
動物のエンリッチメントをコンセプトに、中国の「国宝」であるジャイアントパンダと国慶節、そして中国の「国技」である卓球の要素がふんだんに盛り込まれたお披露目会では、成都パンダ基地のジャイアントパンダの繁殖の成果を示すと同時に、中国建国73周年のお祝いが行われました。飼育員は、枝や麻の縄などの素材で手作りしたラケットやピンポン球などの卓球にまつわる小道具を用意し、卓球台を模したステージ上で赤ちゃんパンダたちを遊ばせました。ステージ上の赤ちゃんパンダたちは、自由気ままに動きながら「世界卓球選手権中国成都大会2022」の参加選手たちにエールを送っていました。赤ちゃんパンダを抱えた飼育員たちが中国国旗を振りながらイベント会場に登場すると、赤ちゃんパンダたちをステージの上で「73」の形に並べ、ユニークな方法で国慶節をお祝いし、中国の繁栄を願いました。
今年、成都パンダ基地では、4組の双子を含む15頭の繁殖に成功しました。そのうち、最も重い赤ちゃんの出生体重は218.5gでした。
赤ちゃんパンダたちの中には、有名一家のメンバーも多く含まれています。例えば、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長が命名したジャイアントパンダの「奥林匹亜」(オリンピア)は、メスの赤ちゃんを出産しました。「奥林匹亜」にとっては今回が初めての出産で、成都パンダ基地のオリンピック・ファミリーに新たな顔ぶれが増えました。かの有名な“成ファミリー”の一員である「績麗」(ジーリー)は、第4子を出産しました。灰色の毛をしたオスの赤ちゃんは、兄弟たちの中でもひと際目を惹きます。また、アメリカのアトランタ動物園で生まれて中国に帰国した「美奐」(メイホアン)もオスの赤ちゃんを無事に出産し、姉の美輪(メイルン)に続いて母親になりました。
現在、赤ちゃんパンダたちはすくすくと成長し、最も大きい赤ちゃんの体重は6kg近くあります。今回のイベントには、太陽の産室と月の産室で暮らす13頭の赤ちゃんが参加しました。国慶節には、太陽の産室と月の産室のベッドでぐっすりと眠る赤ちゃんパンダを観覧エリアから鑑賞することができます(展示時間:午前8時~午後6 時)。もうしばらくすると、屋外の運動場で遊ぶ赤ちゃんパンダを見られるようになるでしょう。