パンダ基地に雪が降る!ジャイアントパンダが大はしゃぎ
2023年1月17日午前、成都市は相変わらずの曇り空で寒い天気の中、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)のジャイアントパンダ第2コテージには、一面の雪景色が広がりました。多くの来園者が見守る中、ジャイアントパンダの「熱乾麺」(ルーガンミエン)、「蛋烘糕」(ダンホンガオ)、「春生」(チュンシェン)、「香果」(シャングオ)は珍しい雪に大喜びの様子でした。
午前6時30分、飼育員たちは今年初の冬季限定エンリッチメントの準備に取り掛かりました。運動場に大量の雪を敷き詰め、大小様々な雪だるまを作り、ニンジン、リンゴ、カボチャなどで飾り付けました。2020年生まれの「熱乾麺」、「蛋烘糕」、「春生」、「香果」の4頭が運動場に出て来ると、興奮した様子で雪遊びを始めました。雪だるまに飛び掛かって雪を味見するパンダもいれば、雪の上を走って転び、でんぐり返しや木登りをするパンダも見られ、雪を存分に楽しんでいました。
これまで、成都パンダ基地は動物の福祉に力を入れ、多種多様なジャイアントパンダのエンリッチメントプロジェクトを実施してきました。おもちゃの種類を継続的に増やす他にも、夏には暑さ対策の氷、冬には雪などの季節限定のエンリッチメントも取り入れています。これらのエンリッチメントは、ジャイアントパンダにおもちゃで遊ぶ楽しさを提供できるだけではなく、寒さに強く暑さに弱い彼らの習性にも適しています。
今回、エンリッチメントに用いられた雪は、精製水で作られた氷を造雪機で仕上げたものです。こうして、成都市ではなかなか見られない雪で遊ぶことができる上に、ジャイアントパンダの生息地に近い環境を提供することで、彼らに四季の変化を感じてもらうことができます。成都パンダ基地の専門家は、春節の時期に再度、雪のエンリッチメントを実施する予定で、ジャイアントパンダに雪遊びの楽しみを与え、来園者に雪の中のジャイアントパンダを見て楽しんでもらいたいということです。