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ボケの赤い花が街を彩り、無数の鳥が鳴いています

時間:2023-03-23 10:36:21 シェア:

 

 3月、暖かい春を迎え成都パンダ基地の万物が蘇ります。ボケの力強い曲がった枝から、小豆のような小さな蕾が太陽の光を浴びて花開きます。

 ボケ (Chaenomeles speciosa) は、中国の西南地域原産で、長い歴史があります。文献調査によると、『爾雅』の中の「楙」はボケのことで、明朝の古書『群芳譜』には「海棠にはミカイドウ、ハナカイドウ、マボケ、ボケなど4種類あり、木本植物に属す」と記録があり、ボケをより広く知らしめました。そのうち、ミカイドウとハナカイドウはよく「カイドウ」と略して呼ばれ、いずれもバラ科リンゴ属の植物です。ボケとマボケは私たちが日常的に呼んでいる「カイドウ」ではなく、ともにバラ科パパイヤ属の植物です。(日本と中国では植物学的な分類が異なります)

 ボケの最大の特徴は、花柄が短く、枝に直接花が咲くことから「枝に付いた花」という別名があります。ボケの枝は黒くつやがあり、鉄線のようにしなやかに曲がるので、剪定や針金かけに耐え、盆栽を作るのに適した素材です。実は逆さにしたナシのような形をしており、実が熟すと皮が少し縮むことから「鉄足の海棠」「鉄足の梨」​​「しわしわのパパイヤ」などの別名があります。

 啓蟄の前後に、ボケは赤い花を咲かせて春の訪れを知らせます。花が咲いてから葉が、または花と葉が一緒に生えます。花びらは紅のように艶があり美しく、明るい黄色いシベを載せ、鮮やかですが俗っぽくありません。香りはありませんが、その美しさに枝の上で鳥たちの群れがさえずり、働き者のミツバチが花の間を忙しく動きまわる、春の活気に満ちたワンシーンです。

 最近は徐々に気温が上がり、日差しも暖かく、満開のボケの花が春の訪れを告げています。皆さんのお越しをお待ちしております。

 おすすめ観覧スポット:バラ園、パンダキッチン、太陽の産室観光ステーション

 ご注意:花はきれいですが、枝を折らないようお願いします。

 


(写真は『中国植物志』より)



























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