日本語 ▼

ニュースセンター

ジャイアントパンダと青々とした竹林

時間:2019-05-27 14:25:57 シェア:成都大熊猫繁育研究基金会

 

  「春の風が花の便りを届け、春の雨が埃を洗い流す」万物が春の息吹によって蘇る今日この頃、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)では、青々と茂った竹林から滴り落ちる雫が来園者の瞳を濡らしています。

 

 

 成都パンダ基地では、至る所で見事に生い茂った竹林を目にすることができます。これらのタケは、ジャイアントパンダの食用ではなく鑑賞用に植栽されたものです。

 

 ジャイアントパンダは哺乳綱食肉目に分類されています。では、なぜ、彼らは肉を食べずタケを主食にするのでしょうか?その理由の1つとして、味覚を感じる受容体の遺伝子の変異により、彼らは肉のうまみを感じることが無く、主食のタケから養分を摂取しているということが研究結果から分かっています。(『中国のジャイアントパンダとタケ』傅金和、張文燕、袁金玲共著より)

 

 では、ジャイアントパンダたちは今の季節、どのようにタケやタケノコを食べているのでしょうか?成都パンダ基地の至る場所で彼らの食事風景を目にすることができます。

 

 


淼淼(ミャオミャオ):柔らかい日差し、柔らかいタケ。

 


陽浜(ようひん):目を閉じて、ゆっくり味わうよ。

 


園園(ユエンユエン):タケの葉も美味しいよ!

 

 

 

 


成大(チェンダー):器用に動く“偽の親指”と大きい臼歯。この2つの“道具”でタケの稈(かん)を食べるよ!

 

 ジャイアントパンダは、巴山木竹、ハクキョウチク、マダケ、ヤダケなどのタケを好みます。彼らは、季節に応じて異なるタケの種類と部位を選んで食べます。同じ種類のタケでも、各部位の栄養成分、水分、柔らかさ等を見極め、食べ分けるのです。ジャイアントパンダは非常にグルメな動物であることが分かりますね。

 

 

 

 春や夏にかけて、ジャイアントパンダが運動場でこのようなタケノコを食べる様子が見られます。春から夏にかけてのタケノコは、タケに比べて水分を多く含み、食感も柔らかく、ジャイアントパンダも好んで食べます。そして、ジャイアントパンダは春に発情期を迎えるため、栄養価の高いタケノコは彼らの発情期と繁殖期のための重要なエネルギー源になります。

 


淼淼(ミャオミャオ):後ろを向きながら、黙々とタケノコを味わいます。

 


慶賀(チンホー):クンクン、なんて爽やかで良い香り!

 


楼阿宝(ロウアーバオ):両手にタケノコ、これで無敵。

 


成大(チェンダー):歯ざわり、最高!

 

 「清く澄んだ空気の中、青々とした竹林がむしろのように生い茂る」
中国には、ある言い伝えがあります。その昔、舜帝の2人の妃、娥皇と女英が他郷で亡くなった舜帝を悼み、流した涙が青竹の上で斑点になり、それが「マダラダケ」の名前の由来になったと言われています。また、中国の清代の画家、鄭燮(ていしょう)は、「竹石」の中でこう詠んでいます。「任尓東西南北風(その東西南北から吹く風に、されるがままに任せている)」つまり、人の意思の強さをタケになぞらえ、毅然と生えるタケは力強く、いかなる困難にも揺るがないという意味です。『紅楼夢』の登場人物の林黛玉の住居である瀟湘館は、その周りをタケに囲まれており、その様子は、黙々と過ぎ去る歳月の中で言い伝えられる林黛玉の洗練さを物語っているようだと称えられています。今、タケを食べているジャイアントパンダを見て、あなたはどんな感想を持ちましたか?

住所:中国四川成都外北成都大熊猫繁育研究基地、郵便番号: 610081
©2007成都大熊猫繁育研究基地