2019年4月3日午後3時半、デンマークへ旅立つ2頭のジャイアントパンダ「星二」と「毛二」のお別れ会が、中国林業草原局指導の下、中国動物園協会主催、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)運営、駐中国デンマーク大使館、コペンハーゲン動物園、四川省人民政府新聞事務局、四川省林業草原局、成都市人民政府新聞事務局、成都市公園都市建設管理局の協賛により、成都パンダ基地で開催されました。そして、翌日の4月4日の午前7時半、2頭は成都市からデンマークのコペンハーゲン動物園へ旅立ちました。
成都パンダ基地は、これまで16の国と地域と共にジャイアントパンダの共同保護研究を展開しています。中国国外では、アメリカ合衆国、日本、カナダなどの6か国の動物園とジャイアントパンダの保護や繁殖研究に取り組んでおり、ジャイアントパンダの世界最高生育率を誇る機関です。それに伴い、世界における成都のパンダ文化ブランドの知名度や評価も日に日に高まっています。この度、成都のジャイアントパンダが“童話の国”であるデンマークに旅立ったことは全世界の注目を集めており、これを機に、成都パンダ基地も成都のパンダ文化ブランドを世界に向け、より一層推し進めようとしています。これは、成都パンダ基地が、中国共産党四川省委員会の彭清華書記が掲げる「三九大」(三=三星堆、九=九寨溝、大=ジャイアントパンダ)ブランドが四川の文化や観光業の新たな発展を牽引するという精神に応えた現れと言えます。
セレモニーの最後には、出席した代表者や来賓らが見守る中、駐中国デンマーク大使館のMarie Louise Flach de Neergaard公使から成都パンダ基地の書記兼主任の張志和氏へ「星二」と「毛二」のビザが渡され、2頭の引継ぎが完了しました。その後、代表者らが一斉にレバーを引き、2頭のジャイアントパンダのデンマークへの旅が正式にスタートし、お別れ会は円満に幕を閉じました。
中国林業草原局国際協力司巡視員の戴広翠氏の挨拶
中国動物園協会副会長の謝鐘氏の挨拶
成都パンダ基地の書記兼主任の張志和氏の挨拶
駐中国デンマーク大使館のMarie Louise Flach de Neergaard公使の挨拶
デンマークへ旅立つ2頭のジャイアントパンダのプロフィール:
星二:血統登録番号900番、オス。2013年8月23日生まれ。父親の「勇勇」(ヨンヨン)と母親の「星蓉」(シンロン)の元に生まれる。活発な性格で、木登りや水浴びを好む。
毛二:血統登録番号919番、メス。幼名は「毛笋」。2014年7月26日生まれ。父親は「雄浜」(ゆうひん)、母親は「福娃」(フーワー)。物静かでおっとりとした性格で、幼少期から単独生活を好む。
